サンウェル20年春夏　環境配慮型を強化

「ソロテックスかけるエコペット」導入

　服地コンバーターのサンウェルは、20年春夏向けで環境配慮型素材の提案を強める。帝人フロンティアのPTT（ポリトリメチレンテレフタレート）繊維「ソロテックス」とリサイクルポリエステル「エコペット」を複合した「ソロテックス×エコペット」を導入する。
　ソロテックス×エコペットは、バイオマス由来の植物性原料をポリマーの一部に使用しているソロテックスと再生ポリエステル糸を組み合わせた。環境負荷の低減とともに、「MVS」紡績による綿のような表情とソフトな風合いを実現し、機能素材としても軽快なストレッチ性や優れた形態回復性を兼ね備える。
　来春夏はソロテックス×エコペットの織物を5マーク前後揃え、サステイナブル（持続可能な）でユーティリティー性のあるテキスタイルとして、メンズ、レディス市場に拡販する。また、同素材以外のリサイクル素材も含めて8マーク前後の織物を提案し、「トレンド性や価格に見合うエコ素材」として発信を強める。
　同社は十数年前からオーガニック綿を扱い、「エコや環境配慮の視点から、需要が定着しつつある」との手応えを得ている。商品販売以外にも社会貢献活動に力を入れており、6年前にはサンプルスワッチ（小型の生地見本）のリユース活動による寄付を開始し、17年度だけで1万3914枚を回収した。オーガニック綿でも、NPO（非営利組織）法人のACE（エース）によるインドの綿花畑で働く子供を支援するプロジェクトに参加している。

（繊研新聞 平成31年4月18日）