Over the next half-century

新たな仕組み作りに挑戦 

2017.09.21

プレスリリース

テキスタイル製造卸トップに聞く 機能進化で市場を拡大

 サンウェルは、幅広い素材のストックやテキスタイルのネット販売など、時代の変化を読み、常に新たな仕組みを切り開く先進的役割を果たしている。日本の素材が世界市場に広がるとともに中国から東南アジアまで生産移動が進む中、さらに新たな仕組み作りへの挑戦を始めた。

中国内販向けが拡大

――今期の状況は。

 昨年後半からテキスタイル、OEM(相手先ブランドによる生産)とも、国内は苦戦しています。国内のファッション衣料全体が縮小傾向にあり、テキスタイル分野でも全体の市場が増える傾向にはなっていないのが現状だと思います。

――拡大市場は海外か。

 海外市場では伸ばす可能性を追求します。中国市場はもともと日系アパレルのフォローから始まっています。
 日本市場の苦戦や東南アジアへの生産移動もあり、数年前に曲がり角にきましたが、現在は中国アパレルと取り組み、内販ビジネスを強化する体制を整えてきました。中国市場のレベルが高度化し、現地のアパレルメーカーなどが日本品質の素材で差別化しようという意欲も本格化したことから、内販向けの取り組みが拡大しています。
 中国で開発したメイド・バイ・ジャパンのストック素材は250マークに及びますが、日本で開発、常備している素材への関心も高まっており、中国へのテキスタイル輸出も増えています。取り組みは上海、北京の北部、華東地域で着実に進行しており、今年10月に深センに事務所を設置し、上海の現地法人と連動したフォロー体制を整え、沿岸南部地域での拡販も進めます。

海外で50億円目指す

――欧米輸出の手応えは。

 以前から欧米輸出は手掛けていますが、一昨年から伊素材展のミラノ・ウニカに出展し、欧米向け輸出も本格的に進めています。欧州展は毎回、新規の取り組み先が増える傾向で、リピーターも着実に広がっています。品質の確かな日本素材への支持だけでなく、日本に1500マーク近い素材を常時ストックして、1メートルでも即納できる独自の仕組みが欧米市場でも支持されている手応えを感じます。スーパーブランドとの取り組みも進んでいますが、我々がストックしている綿や綿・ポリエステルなどの定番素材への発注も少なくありません。長年手掛けているネット販売も、欧米や中国で品種やストック状況が確認できることもあって、有効に作用しています。

――東南アジアでのフォローも始まった。

 4年前にタイに現地法人を設立しました。現地開発の素材も20マーク以上に拡大してストックしており、日系のアパレルが中心ですが、着実に販路が広がっています。メンズやレディスのヤング、キャリア市場だけでなく、ここにきてミセスブランドの引き合いも増えています。2年前にはベトナムにショールームも設置し、タイとの連動でビジネスを進める体制を強化したことも奏功しています。タイ、ベトナムには縫製のラインも確保し、軽衣料を中心に要望があればOEMにも対応しており、需要が広がっています。中国とタイ、ベトナムを連携させたビジネスもさらに増えてきそうです。
 海外関連ビジネスは、数年後に50億円の売り上げを目標にしています。日本の品質や技術を基盤にしながら物を作り、販売市場も日本だけでなく、世界を視野に進める体制を強化するつもりです。

(繊研新聞 平成29年9月21日)

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