SUNWELL co.,LTD

プレスリリース

プレスリリース詳細

[2011.2.17]
トップに聞く 生地のネット販売で先駆 〜利便性と業務効率化〜 
”繊研新聞 平成23年2月16日(水)”

 ストック型服地コンバーターのサンウェルがネット販売を軌道に乗せている。今年が10周年とこの分野では先駆者で、BtoB(企業間取引)のネット販売額で国内最大級と見られる。
 「サンウェルネット」は11年1月期、17億〜18億円となりそうだ。前期は15億円。01年の立ち上げ当初は全受注件数の30%に届けばいいと思っていたが、今では60%を占める。そもそもこれで売り上げを取ろうという気はなくて、ツールと思って始めた。当時、電話やファックスの対応、煩雑な在庫確認などに手が回り切っておらず、そのことで、お客さんにもストレスを与えるような良くない状態があった。他業界の事例を見て転用できると思い導入した。最初は値下げの要求ばかりで、勇み足だったかとも思った。
 だか、対企業ではなく、実際に使う現場の人に喜んでもらえるものを目指したのがよかった。在庫数量がひと目でわかるのは最もストレス解消に役立っている。実態との誤差が減りパーフェクトに近い。自動計算や出荷先の登録など便利機能を足して、利便性も高めた。ポイント制など特典も設けている。当社としては業務が効率化され、ユーザーにはすばやいコンタクトを提供できる。
 全社売上高は00年度が108億円と最も厳しく、08年が150億円、09年が138億円、10年度は150億円となった。物不足、生地不足の中で、在庫を切らさないよう徹した。今まで愚直に在庫を持ち続けていたところへ、神風が吹いたようだ。ネットに着手していなかったらと考えると、大変なことになっていたと思う。
 1反や1bの細かい注文も大事。8年前くらいから、着分依頼など1回当たりの注文が細かくなり、05、06年からネットがはっきりと伸びだした。合理化しつつ、売り上げへの取り込みがかなっている。
 ただ、ここ半年位前から少し踊り場にきている感じがある。伸ばそうと思うと違う機能、違うマーケットが必要だ。海外は物流をどうするかは課題だが、在庫照会機能はすぐ活用できるし、このシステムを世界へ知らしめていきたい。