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[2011.7.26]
染工場とは一心同体 ”繊維ニュース 平成23年7月26日(火)”
当社の先染めは、播州など国産比率が海外よりも高いですが、主力の無地では、生機の多くを海外からの輸入に頼っています。ただし、無地の染色加工は圧倒的に国内比率が高いので、先染めの播州産地や国内染工場とは一心同体≠フ関係にあります。
日本のモノ作りの特徴は分業であり、利益が各段階に分配されています。分業にはコストが掛かるというデメリットもありますが、リスク分散や、開発の多様性といったメリットもある。当社も含め、それを全体として発揮していく取り組みが求められます。
日本の繊維製品は相対的に工業的価値が高いと思います。それは、品質の安定性であり、納期やコスト管理のことです。円高という逆風が吹いていますが、世界に向けてこの価値をもっと発揮していきたいですね。
産地や染工場に共通して言えるのは、下請け体質ではしんどいということです。今後も開発力、提案力の向上を続けていかなくてはいけません。この課題は当社にも当てはまるもので、単なる右から左への商売ではたちまちジリ貧になるでしょう。日本を追随してくる国はしたたかです。外圧は今後も勢力を増すでしょうが、我々日本の繊維産業としては、外圧以上のものをやるしかない。開発力、提案力を永久的に追求していくしかないのです。