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[2012.10.9]
定番強めのジャージー広げる 〜グローバルサポート強化〜 繊研新聞 平成24年10月9日(火)
テキスタイルコンバーターのサンウェルは、アジア全域をにらんだ「サンウェル・グローバルプロダクションサポート」機能を強化する。中国も絡めた素材調達、縫製の連携により、制度を高め、本格的な運用を始める。一方、13年春夏素材から定番企画の拡大・強化を図るとともに、ジャージーのバリエーションを広げる。新たに素材分野へ本格参入も開始する。サンウェル・グローバルプロダクションサポートは、現地法人を擁する中国に加え、韓国、台湾、ベトナム、インドネシアの各国・地域を結ぶ体制。中国では既に多彩な素材を開発しているが、東南アジアでは各国・地域の強みの素材で現地企業と生機の開発をし、要望に応えて染色する。納期、アイテム、ロット、コストなど得意先の要望に応じて適切な縫製基地に送り込んでフォローする。
この数年、中国素材を東南アジアに送り込むケースが増えるだけでなく、東南アジアでの生地調達や3国間貿易などが増え、同社は、そのサポート体制を整えてきた。しかし、現地での取り組みが一段と深まり、現地協力企業との開発生地の制度も高まったため、独自のサポートシステムも鮮明に打ち出し、日本国内のアパレル、小売りとの取り組みを拡大する。
素材では、同社の定番のカラーを大幅に拡大する。60番手使いの綿100%や綿・ポリエステルの織物、綿のシルキータッチのプリント、厚手の帆布や薄地など180品番の素材で、それぞれカラーバリエーションを3割以上増やす。素材により、多ければ100色、少なくても30色前後まで広げ、ファッション性やカジュアル感を求める多彩な市場への取り組みを強める。
来春夏からジャージーにも本格的に挑戦し、綿やセルロースをベースに上質で着心地を重視して、プリントも含め30マーク以上を企画、販売する。
一方、新たに手芸やクラフト分野などの資材分野に向けた綿プリント企画「暮らしのファブリック」を展開する。南仏、メルヘン、水玉、東欧、幾何学模様など幅広いモチーフで当面、約60柄を出し、近く100柄まで拡大する。消費者が楽しめる企画を意識し、定番無地素材と連動するコーディネートも進め、メンズやレディスの衣料用にも積極的に提案する。
同社は「時代の流れを取り込んだ機能、企画を高度化」し、国内外の新たな動きに対応を強める。