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[2012.12.12]
自社製品事業に力 〜ブランド特性生かし拡大へ〜 繊研新聞 平成24年12月12日(水)
服地卸のサンウェルは、自社の製品ブランドの営業を強化し、卸し先の拡大をめざす。
製品事業は全社売上高の20%強、約30億円規模で、大半をOEM(相手先ブランドによる生産)が占める。06年に発売した婦人キャリアゾーンの「ヴェロフォンナ」「ハウピア」、12年春夏物スタートのライフスタイル雑貨「シカク」は、企画の独自性を強みに、卸や直営店の売り上げを徐々に増やしているが、売上高合計は10億円に満たず、卸し先数と1軒当たりの数量拡大が課題となっている。
ヴェロフォンナは、今年からパンツを戦略商品として、価格帯を従来比1〜2割抑えた1万6000〜1万9000円に設定した。さらに値頃なハイテンションのレギンス風パンツ(1万3800円)は、プリント柄とシルエットが受け、年間通じたヒット商品となり、新規開拓のきっかけやセット販売の向上に期待する。
ハウピアは、トレンドを追わず、品質と素材のオリジナリティーを最も重視する。国産が中心で、2次加工が多い場合は中国で生産する。商品特性と価格帯から、急成長は難しいと見るが、売れ筋はデザインの変更で値頃感を出しながら、数量拡大をめざす。
シカクは、有力インテリア専門店やアパレルメーカーとの協業品の開発が進んでいる。北欧やナチュラルテイストが主流のインテリア市場で、同ブランドのアメリカンビンテージやユーズド感が受けている。若いブランドのため、新規開拓余地が大きく、自社展示会や合同展に力を入れる。