SUNWELL co.,LTD

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[2015.03.31]
ストック型が強み発揮 日本素材に注目高まる   繊研新聞 平成27年3月31日(火)

 

 このほど中国で開かれた生地見本市、インターテキスタイル上海(インテキ)では、日本企業ブースが高付加価値素材を
求める多くの来場者でにぎわった。消費の低迷やアパレル流通在庫の過多といった中国国内市場の不振が指摘されるが、
潮目の変化は日本企業にとってチャンスともなっている。中国内販拡大に挑む日本企業の動向を追った。

 中国政府が1月に発表した14年の中国のGDP(国内総生産)は実質7.4%増と伸び率が前年を下回り、2ケタ成長だった
数年前と比べ、減速傾向が顕著になった。中国内の業界への影響も大きく、「在庫を多く抱えたアパレル業者が投げ売りしている」
「取引先アパレルメーカーが倒産した」といったネガティブな話題が日系各社からも聞かれる。
 その一方で、中国のアパレル業界が転機を迎え、きめ細かいMDへのシフトや、趣向の成熟・多様化に対応する動き、新たな
需要を喚起しようといった取り組みも起こっており、その中で日本の高付加価値素材への注目もアップしている。
 最も集客で賑わいを見せたのが、生地在庫をリスクし、小ロット・短納期、即納体制をうたうストック型テキスタイル
コンバーターだ。サンウェルは秋展で毎回構えている4コマ分の大きさから1.5倍にブースを拡大し、3日間を通じて盛況だった。
 出展素材はインディゴ、レース使いの表面変化のあるもの、ハリ・コシあるブラウス素材などトレンドも踏まえつつ
多彩なバリエーションを見せた。インテキ自体は16年春夏展をうたっているが、来場者の中には期近の15〜16年秋冬向けに
ウール素材を注文していく客があるなど、従来のアパレル生産のサイクルにとらわれないニーズも見られた。
 また「今回期待が持てるのは、聞いたことのないお客が多く来てくれたこと」と国際販売部の川端博士課長。
多くの新興アパレルが台頭している可能性があり、対面でのアフターフォローを強め、ともに成長していける関係構築に努める。