[2015.09.14]
“上海発モノ作り”　強める　〜本社国際販売部と連携し〜　　　繊維ニュース　平成27年9月14日（月）

　【上海支局】　サンウェルの現地法人、燦日泉＜上海＞貿易が日本本社国際販売部と連携し、内販向け
生地のモノ作りを強化している。主力商材の日本製生地に加え、”上海企画”を拡充することで、本物志向を
強めるローカルブランドのニーズに応えていく。
　 上海発のモノ作りは今期の重点方針の一つだ。以前あった中国産のバイオーダーは近年減少した。また、
「これまで天然素材の単価の安い中国産をリスクしていたが、付加価値のある商品でないと売れなくなってきた」
（平岡克之総経理）。
　 さらに売り上げ全体の7割を占める日本製は、日本産地の生産スペースのタイト化により、機会損失が
増えている。在庫が無い場合、発注しようとしてもリードタイムが長く、間に合わないケースが多い」と
平岡総経理は説明する。
　 こうしたなか、同社のモノ作りがますます重要になっている。現在、日本本社国際販売部の協力を得ながら、
同社スタッフが企画した生地を中国と日本の協力工場で生産している。「少しずつだが、上海企画が加わり、
プレゼンが充実してきた」という。
　 一方、日本の生産スペースのひっ迫は当面続くことが予想されることから、提案する日本製を絞り込むことを
検討している。