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[2015.12.04]
サンウェル現法 15年業績 内販は2けた%増収へ 日本製高単価品で成果
繊維ニュース 平成27年12月4日(金)
【上海支局】サンウェルの現地法人、燦日泉〈上海〉貿易は2015年、内販製品向け生地の売上高が前年に比べて10%超増え、利益も前年実績を上回る模様だ。日本製の高単価品の販売が伸びたことが貢献した。ただ対日本製品向け生地は厳しい状況が続き、全体の業績は前年並みを見込む。
内販では日本製が伸び、売り上げの半分を占めている。「営業スタッフのレベルが上がり提案力が向上したことで、日本製の単価の高い生地が売れるようになった」と平岡克之総経理は説明する。
日本本社の企画を約2ヶ月前倒しにしたことで、ローカルブランドが企画を開始してからすぐに新製品を提案できるようになったことも追い風になっている。
一方で、今年は日本本社の協力を得ながら、同社スタッフが企画し日本と中国で生産する“上海企画”を増やした。「商材の幅が広がり、プレゼンが充実してきた」(平岡総経理)
売れているのは日中で備蓄している商品で、なかでも秋冬物ではウール素材が好調。これまであまり売れなかったニットも堅調という。
足元では春夏向け着分の注文が順調に入っているが、市況の低迷でバルクの受注率は低下している。小ロット化も顕著だ。平岡総経理は「1社当たりの注文量が減っているため、顧客数を増やさなければならない」と述べる。
こうしたなか、来年には広州か深センに拠点を開設することを検討している。上海と北京に続く3拠点目を設け、華北から華南地区まで広域で顧客を開拓する体制を整えていく。