Over the next half-century

サンウェル24~25年秋冬素材~ナチュラルと寒暖差対応

2024.02.28

プレスリリース

~多様な加工でシーズンレス~


 サンウェルは、24~25年秋冬素材商談会で〝サルトリアル(職人気質)・ナチュラル〟をテーマに、多様な加工や技術を駆使した素材や、サステイナブル(持続可能な)商材を打ち出した。

 来秋冬は、ナチュラルな色合いを生かしながら「寒暖差に対応できるシーズンレスアイテム向け素材提案に注力する。コロナ禍を経て、ビジネスシーンでは出勤日数が通常に戻りつつあり、外出の機会も増えている。カジュアル過ぎない上品さを加えた製品企画を通じて、差別化素材を提案する」構えだ。

 約1200回の超強撚加工をした梳毛調ポリエステル長繊維「ミルパ」(帝人フロンティア)を経糸に、緯糸には「ソロテックス」を使用し「繊細で滑らかな質感と、ドライ感を兼ね備えた」差別化合繊を見せた。ストレッチ性やイージーケア性を併せ持ち、着用性にも優れる。

 同生地を使用したジャケットやコート、パンツ、スカート、ベストなどの製品企画を揃えて、共生地によるコーディネートや重ね着の提案を行う。

 ウール調の膨らみ感と風合いを表現するポリエステル「ラナテック」でブークレチェックを打ち出し、セーラーカラーのコート企画を提案した。同生地はナチュラルなストレッチ性があり、ウォッシャブルで抗ピリング機能を発揮する。ペットボトルや繊維くずを原料にした「ラナテックエコ」も揃える。

 ツイーディーコットンシリーズ「クロモア」は、コットン100%の色糸を三子撚りした杢糸の生地。深みのある色合いが特徴で、表面に起毛加工をしたソフトな触感と暖かみをもつ。

 「リコンフィー」は、生産時に発生する繊維廃棄物を使ったナイロン素材。軽くしなやかな風合いや耐久性を持つリサイクルナイロンとして拡販する。

 サンウェルは「24~25年秋冬ではシーズンレスの素材やアイテム提案が重要になる。透け感のある素材やレース関連もレイヤードに向いているため注目の商材」と言う。

 商談会では、アパレルEC向け販促サービス企業の「Sally127」(サリーワンツーセブン)が提供する「アパレルEC向けバーチャル試着プラットフォーム」を使用して、展示するアパレル製品のバーチャル試着を実施し、来場者から好評を得た。

 (2024年02月28日 繊研新聞)

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