2019.05.09
プレスリリース
~ベトナム法人にも手応え~
服地コンバーターのサンウェルは、東南アジアでのテキスタイル開発とストック販売が順調に推移している。好調なタイ法人に加え、昨年11月末にベトナム法人も立ち上げ、ビジネスが広がる手応えを得た。アパレルの東南アジア縫製が強まるなか、開発素材の充実と拡販に力を入れる。
日系のメンズアパレル向けを主要販路とするタイ法人は、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維「ソロテックス」やポリエステルの薄地から中肉をはじめとする35マークの織物を常時在庫し、1反から販売している。特に、経糸に綿、緯糸にソロテックスを打ち込んだカジュアルなアウター素材が日系のほか、現地アパレルにも人気がある。
20年春夏向けではソロテックスとリサイクルポリエステル「エコペット」を複合した現地生産の「ソロテックス×エコペット」、麻調ポリエステル「ラナテック」の販売を強める。エコペット使いは日系大手を中心に関心が増している。
ベトナム法人は今年3月から売り上げを計上し、現在、アウター中心にナイロン混の引き合いが活発だ。日系のセレクトショップ系カジュアルブランドを中心に一部、ベトナム現地企業にも販売が始まっている。現地開発素材はポリエステル・綿・ナイロンなど18マークに広がっており、ストック販売体制を整え、周辺国での需要も取り込む。
ASEAN(東南アジア諸国連合)縫製の拡大に伴って同社は、「テキスタイル需要がまだ広がる」とみている。今後はタイでエコペット100%素材や短繊維との複合素材の開発を視野に入れる。ベトナムではセルロース系素材への関心が高く、セルロース「テンセル」と綿やポリエステルとの複合素材の開発に取り組む。また、国外で生産し、国外で販売する外・外ビジネスも始めており、東南アジア諸国や中国、欧米向けの拡販も狙う。
(繊研新聞 令和元年5月9日)