Over the next half-century

~SDGs適合素材を強化~企業姿勢として重視

2019.09.25

プレスリリース

 服地コンバーターのサンウェルは、企業姿勢としてSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを重視し、適合する素材提案を強化する。10月に大阪(8、9日)、東京(17、18日)で開く20年春夏総合展に約40マークの素材を揃え、アパレル市場などに発信する。
 SDGsに対応する素材は、オーガニック綿や再生ポリエステルを中心に揃える。十数年手掛けるオーガニック綿企画は「需要が定着しつつある」とし、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維「ソロテックス」とリサイクルポリエステル「エコペット」を複合した「ソロテックス×エコペット」も「注目度が上昇」している。
 新たに再生ペットボトル原料のコットン調ポリエステル「エンドレス」、サーキュラーエコノミー(循環型経済)をテーマにした「レニュー」、原料の97%以上がリサイクル素材の「クールマックス・エコメイド」を加えて充実する。
 また、エコペット単体素材のほか、社会貢献活動として取り組んできたインドの綿花畑で働く子供を支援するサンプルリユース企画、障害者自立支援のパラリンアート企画も加える。さらに、無駄のない生産や物流によるCO2(二酸化炭素)排出抑制の一環として中国、タイ、ベトナムの現地法人のテキスタイルストック機能も紹介し、新規需要の取り組みを狙う。
 環境や人に配慮した提案は「メンズやユニフォームのほか、SC系のレディスブランドから引き合いがある」などの手応えを得ている。「トレンドで終わらせるのではなく、企業の取り組みとして構え、欧米市場にもプレゼンテーションする」と位置づける。春夏展ではナチュラル系素材の需要にも応え、イージーケア性のあるオリジナルの麻調ポリエステル「リフラクス」で11マークを提案する。ドライな風合いでしわになりにくく、毛羽も出にくい機能素材として販売を強める。

(繊研新聞 令和元年9月25日)

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