Over the next half-century

資材・ユニフォーム向け素材開発に力

2019.10.03

プレスリリース

 服地コンバーターのサンウェルは、雑貨・小物などの資材向けやユニフォーム向けのオリジナルテキスタイル開発に力を入れる。既存のメンズ向けやレディス向けで培った企画ノウハウを生かし、ファッションアパレル以外の市場でも拡販を強める。

 資材向けは、織物産地との協業を強化する。倉敷で開発した綿の8号帆布は無地22色を中心に、先染めやドビー織りを揃える。播州産の綿ジャガードはオリジナル3柄を加える。和紙糸を綿と混紡したシャンブレー調織物でも綾織り、平織り、パナマ調の3マークを提案する。

  ユニフォーム向けは、合繊の制電機能素材を5マークに充実する。既存のドビーやデニム調などの組織に加え、ベーシックなポリエステルツイルと裏側に綿を出したポリエステル・綿を投入し、選択の幅を広げる。

同社の資材やユニフォーム市場での取り組みは3年前から始まり、ファッション向け素材を転用するだけでなく、独自の素材開発も進めてきた。今年4月の総合展で本格的に提案し、雑貨でバッグや帽子などのメーカーが関心を示すとともに、ユニフォームでもホテルや飲食チェーン向けの引き合いがあるなどの手応えを得た。制服を中心に「差別化ニーズが強まり、トレンド性やバリエーションの広さが強みになった」とみている。

 20年春夏総合展(大阪は8、9日、東京17、18日)では無地をはじめ、先染め、ジャガード、ドビーなど意匠織物で新柄を含む約40マークを提案し、オリジナルの充実で需要の取り込みを狙う。

(繊研新聞 令和元年10月3日)

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