イチ押し差別化素材　サンウェルのサステイナブル素材群

～リサイクルや無駄のない仕組みも～

　サンウェルは、サステイナブル（持続可能）に貢献するオリジナルテキスタイルブランドを新たに立ち上げる。昨年11月からは別注の短期対応サービスもスタート、無駄のない物作りも実現する。ウール調合繊「ラナテック」や麻調合繊「リフラクス」でもリサイクルポリエステルタイプを開発するなど、高まるサステイナブルニーズに対応している。

　21～22年秋冬向けに新たに立ち上げるオリジナルブランドは3種類で、現在商標を申請中。テキスタイルブランドにすることで店頭やECでのアピールのしやすさも見込む。一つはリサイクルナイロンを活用した素材群。アウトドアや軽スポーツといったシーンのライトアウター使いが見込まれ、撥水など機能を付与。シーズンレスで活用できる点も魅力だ。ナイロン100％のほか綿混タイプなど数品番を打ち出す。二つ目はリサイクルポリエステルとPTT（ポリトリメチレンテレフタレート）繊維を用いたストレッチ素材。着用快適性に優れ、イエナカ消費に対応する。ニットライクな素材で、布帛ならではの軽さや仕立てる際のデザインの自由度も特徴だ。三つ目はオーガニックコットン使いの素材群。カツラギやオックス、ブロードといった定番を打ち出し、先染め、無地ともに揃えた。

　サステイナブルな供給の仕組みも整えつつある。合繊を中心に20品番以上の生機を用意し、1反から10日で無地の別注色に対応するサービスを展開。国内染工場との取り組みで、小ロット短納期を実現する。

（繊研新聞 2021年3月2日）