2021.12.27
プレスリリース
~ネット顧客開拓、人員増強で~
【上海支局】サンウェルの上海法人、燦日泉〈上海〉貿易の2021年売上高は、前年に比べ2桁%の伸びとなる。新型コロナウイルス禍前の19年実績も超えた。ネット通販専業ブランドの顧客の開拓強化や、営業スタッフの拡充などが功を奏した。
ネット通販ブランドの顧客は、約2年前から増えている。「新型コロナ禍でネット通販系の成長が加速する中、意識的に開拓を強めた」と安富哲総経理は話す。
この2、3年、営業スタッフを徐々に増やしながら、成果を上げたスタッフが報われる人事制度に変えてきた。これにより「スタッフの新陳代謝が進み、新人も定着している。営業全体のモチベーションが高まった」(安富総経理)と言う。
同社は、中国製備蓄品と別注品、日本製備蓄品を販売しており、中国製の売り上げ比率が高い。中国製は価格競争力があり、イージーケアなどの機能性を持つウール調合繊や、麻調合繊がメインンだ。日本製はトリアセテート繊維使いが売れている。
今年も展示会での顧客開拓に力を入れた。「インターテキスタイル上海」への出展のほか、昨年から始めた日系生地商社複数社が出展する合同展を、各都市で開いた。「(展示会で)製品サンプルとともに生地を提案するようにした。この効果が出ている」。
来年は、さまざまなコストが高まる中で、利益確保を最優先していく。「残った利益は社員にもしっかり還元し、次の利益に結び付けていきたい」と言う。
営業体制が整ってきたことから、重点顧客との取り組み拡大を進める。重点顧客に精度の高い提案や、クイックなサービスを提供し、実現していく。
(繊維ニュース 2021年12月27日)