Over the next half-century

サンウェル、生地サンプル帳を循環

2022.08.05

プレスリリース

~同業他社にも呼びかけ~


 テキスタイルコンバーターのサンウェルは、サンプル帳を紙へとリサイクルし、再びサンプル帳の台紙として循環する取り組みをスタートした。サンプル帳を使う同業他社などにも呼び掛け、活動の輪を広げていく考えだ。
 同社が年間生産するサンプル帳は数十万枚にも上る。これまでも、一点回収するごとに10円をインドの子供たちに寄付する取り組みを進めていたが、サンプル帳の循環にまでは至っていなかった。今回の取り組みは、廃棄される洋服を回収し紙に再生するプロジェクト「サーキュラコットンファクトリー」(CCF)の会員になったのがきっかけで、その技術を活用した。
 再生するサンプル帳は、綿やポリエステルなど素材を問わない。サンプル帳をスワッチ生地ごと細かく粉砕し、バージンパルプと複合、再び紙にしてサンプル帳の台紙として活用する。混率はバージンパルプが約40%。紙の色はグレー調になるが、紙の内側にリサイクル素材を多めに、表面側にバージンパルプを多めに配合することで、一定の白さを保つ。同社のギャラリーに回収ボックスがあるほか、営業が直接顧客から回収。当面はオーガニックコットンの「CO.Organics」(コードットオーガニックス)など、サステイナブル(持続可能な)素材のサンプル帳に用いる予定で、順次増やしていく。
 「回収できる量がまだまだ少ない」として、サンプル帳を多く使う同業他社などにも呼び掛けている。再生した紙はタグなどにも活用でき、今後の広がりに期待する。

 

(繊研新聞 2022年8月5日)
 

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