Over the next half-century

ユニフォーム向け徐々に拡大

2023.01.06

プレスリリース

全体の10%まで高める

 生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は、ユニフォーム向け生地販売を伸ばしている。ユニフォーム向け生地約65品番を掲載した見本帳も作成した。サービスやオフィス、メディカル用途を中心に、現在、生地売上高の5%を占めるユニフォーム向けを早期に10%にまで高める。
 同社は2016年に「資材開発プロジェクト」を立ち上げてユニフォーム向け生地販売に乗り出し、一般衣料向けの合繊素材や定番のポリエステル・綿混生地を中心にサービスやオフィスへ販路を広げてきた。「ここ数年はユニフォームメーカーも変わりつつあり、ファッショントレンドを取り入れたいという要望が増えている」(安本壮朗取締役執行役員TX販売第2事業部長)ため、一般衣料のトレンドを交えて商談に臨むことで「採用率も高まった」と言う。
 元々一般衣料向けに提案していたウール調の「ラナテック」、麻調の「リフラックス」というポリエステル生地の販売が堅調。いずれもペットボトルなどをアップサイクルした原料を使った素材も展開しており、環境配慮の面からも提案する。
 ユニフォーム向け合繊生地など約65品番を掲載した生地見本帳を作成。同社のネット通販サイト「サンウェルネット」で生地の物性も確認できる。カラー数も豊富にそろえ、デザイナーへ提案しやすいことに加え、「小口、継続性、物性の安定など、細かい案件や用途に対応できる」(平岡克之取締役常務執行役員)ことが強み。カタログ定番商品への採用も少しずつ増えている。一度採用された生地は廃盤にせず、継続して供給もする。
 制電機能素材を「スタックケア」シリーズとして8品番そろえ、メディカルなどの用途への販売も強化。ユニフォームの用途が「細分化している」(安本取締役)ことから、幅広い生地を開発、備蓄することを強みに市場を深耕する。

(2023年1月6日 繊維ニュース)

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