2024.08.02
プレスリリース
市場ニーズに応じ需要取り込む
生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は、ファッショントレンドの変化に対応する。これまではベーシックな生地の提案が多かったが、「外出が増え、ファッション感度の高い生地のニーズが拡大している」とし、25春夏物では表面変化や意匠を凝らした生地の提案強化で需要を取り込む。
同社は9月に東京と大阪で総合展を開催するが、新商品を先行披露する場となる素材商談会を今日2日まで東京都渋谷区のルアール東郷で開いている。素材商談会は、レディースを中心とするファッション用途向け生地に特化して提案し、最近のトレンドを加味した生地を並べている。
素材商談会では、ポリエステル・レーヨン混サイロコンパクトのトップ糸を使った「リン―ブレス」シリーズ、ラメ入りの奇麗見えツイード「ステラキャンバス」、ナイロンの塩縮加工「ソフトシュリンク」などを訴求。そのほか、シャンブレー調や光沢感を付与した生地を打ち出す。
ピリングが起きにくく、しなやかさなどが特徴のリン―ブレスでは中肉でセットアップにも使える「リン―ブレストロST」などを紹介している。ステラキャンバスはリネン複合で爽やかな風合いを実現している。肌離れの良い軽やかな生地のソフトシュリンクは、表面変化で華やかさを持たせた。
軽さが感じられる生地では、凹凸感を加えたシアー生地、メッシュのシャンブレー調生地、シャンブレー調のチュールなどを展示。光沢感では、分繊糸やブライト糸を使って「水の表面に光が当たっているようなしっとりとした光沢感を表現」した。
(2024年8月2日 繊維ニュース)