2024.09.10
プレスリリース
生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は、自社の強みを前面に打ち出す。生地の備蓄機能に、縫製と物流、品質を掛け合わせることで繊維製品生産におけるソリューションをワンストップで顧客に提供する。これらの強みや機能は、18日から大阪市内で開催する総合展示会で広く紹介する。
同社の強みの一つが生地備蓄機能と言える。独自に設定した厳しい品質基準をクリアした生地は約2千アイテムで、カラーは2万色に達する。デザイン性の高い生地からユニバーサルユースまで幅広くラインアップし、「シーズンのトレンドカラーにも即時対応」ができる。
国内だけでなく、海外の現地法人でも生地を備蓄している。中国の燦日泉〈上海〉貿易では約200品番の定番テキスタイルに加え、別注や製品受注にも応じる。タイのサンウェル〈タイランド〉も約60品番の備蓄のほか、上海と同様に別注や製品にも対応。上海だけ、タイだけで備蓄する生地もある。
中国やタイで備蓄している生地をASEAN地域で縫製するという取り組みも深化している。タイの生地を使ってベトナムに送るなど、顧客の要望に応じる。先に東京都内で開いた総合展示会ではこれらの機能を紹介するとともに、トレンドに合致した生地や機能素材、主力生地ブランドなども紹介した。
トレンド素材では、欧州の服地見本市「プルミエール・ヴィジョン パリ」や「ミラノ・ウニカ」などでも人気のベロア、シアー、光沢生地などを見せた。機能素材では、現在と15年前、30年前の気温・降水量を示した上で、気候変動に対応する撥水(はっすい)、通気性、UVカット素材などを並べた。
大阪での総合展示会は、18、19日の2日間、大阪市中央区のサンライズビルで開催する。
(2024年9月10日 繊維ニュース)