2025.01.30
プレスリリース
海外市場向け生地販売の拡大を重点方針に掲げる生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は今年、過去最多となる11の海外展出展を予定する。広範な生地を常時備蓄することによる小口・即納機能を強みに顧客の要望への対応力を磨き、海外全方位で拡大を図る。
今期(2025年1月期)の海外市場向け生地販売は、中国向けの苦戦により前期比減収となる見込みだが、日本生地の純輸出、外・外とも中長期で拡大方針に変わりはない。中国向け以外の欧米や韓国向けは伸びており、「今年の見通しが明るいわけではない」(川端博士テキスタイル販売第2事業部国際販売部第11チーム部長)ものの、来期も引き続き拡大計画を立てる。
今年は中長期的な種まきの意味も込めて海外展への参加を積極化する。2月にイタリア「ミラノ・ウニカ」(MU)、フランス「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ」、ベトナム「VIATT」、3月に中国「インターテキスタイル上海」、5月にアラブ首長国連邦「IATF」、6月に中国「インターテキスタイル深セン」、7月にMU、8月に韓国「プレビューインソウル」、9月にPVパリ、インターテキスタイル上海、10月にIATF――を予定する。
米国向けは現地の業務提携先を介した間接輸出が多く、当面見本市への出展予定はない。
同社の代名詞と言える備蓄機能は海外ブランドでも評価が高く、日本だけでなく中国とタイの法人でも備蓄生地を展開、重宝されている。海外展への継続出展によって備蓄生地商社としての認知度も高まっておりそのアピールの場を増やす。
顧客の要望に応じて同業他社の生地も頻繁に取り次ぐが、今後は独自企画の商材の打ち出しを強めて「存在感を出していく」。
(2025年1月30日 繊維ニュース)