Over the next half-century

自社ECサイト刷新

2025.03.05

プレスリリース

間口広げ新規顧客獲得へ

 生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は、自社電子商取引(EC)サイト「SUNWELL-NET」(サンウェルネット)を刷新した。検索機能の充実で使いやすさが向上したほか、会員以外でも生地検索を可能にした。既存顧客との取引深化に加え、間口を広げることで新規顧客の取り込み、販売増につなげる。

 同社が生地のネット販売を開始したのは2000年代初め。販売は着実に増え、現在では着分を含めた受注件数の約40%がネットを介していると言う。今回の刷新は「いつでも、どこでも、どなたでも」のテーマのもとで実施。BtoBをメインとしつつインフルエンサーやアパレルブランドの立ち上げを目指す個人にも対象を広げる。

 会員は、生地の注文はできないが、商品の詳細情報や市場参考価格、在庫などの確認とサンプル帳が請求できる「閲覧会員」、クレジットカード決済で気軽に購入できる「クレジットカード会員」、企業が対象の「法人会員」の3種。会員登録しなくても生地を検索することができる。

 「誰もが見られるツールとしたことが刷新ポイントの一つ」(安永徹三取締役執行役員)とするほか、検索機能を充実させた。生地名や素材混用率、機能、カラーなどに加え、目付や生地幅、単価も調べられる。フリーワード検索では類義語や「片仮名/平仮名」などにも対応する。

 生地は約1200品番登録し、品番数は順次増やす。登録生地のうち約400品番は3DCADデータが無料で見られる。0.5メートルから注文が可能で、即日配送を基本とする。東京本部(東京都渋谷区)などのショールームには生地見本が並び、サイトで調べた生地を触れられる。

 安永取締役執行役員は「OMO(オンラインとオフラインの融合)も可能で、ゆくゆくは日本で一番のプラットフォームに成長させる。英語版のサイトも構築中で2、3年後には海外販売も開始したい」とした。その上で、「早い段階で売り上げ規模を刷新前の2倍にしたい」と目標を話した。

(2025年3月5日 繊維ニュース)

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