2021.02.03
プレスリリース
~エコ・サステ素材も強化~
サンウェル(大阪市中央区)の国際販売部は、中国内販拡大に向けて、売れ筋商品の現地備蓄を拡充し、急速な電子商取引(EC)シフトなど新型コロナウイルス禍後の変化に対応する。同時に、サスティナブル素材群のPR強化にも努める。
新型コロナに伴う店頭の売り上げ鈍化で、中国アパレルでは企画・生産・販売態勢が一変。引き付け発生、小ロット短納期化、EC重点化が一段と進行し、ライブコマースなどの業態が急伸するなど消費者マインド、購買行動が激変。「従来の価値観や手法が通用しない転換期に差し掛かった」(川端博士部長)。
台頭するECブランド開拓では、QR・追加発注への対応力が鍵となる。その中、日本で約1300品種、中国現法でも現地品を含めて約300品種を現物販売する同社の備蓄力がさらに生かせると見て現地備蓄品の質・量両面での強化に取り組む。
手始めに中国アパレルに定評を得ているトリアセテート生地を中国で備蓄販売にこのほど着手。従来顧客への利便性向上に加え、新規客向け小ロット対応も拡充する。
日本品と遜色ない品質・感度の中国産生地開発も急ぐほか、トレンドを意識した独自性の高い生地開発力もPR強化する。例えば「SDGs」シリーズはこの4年で化合繊の再生原料使いから和紙、オーガニックコットンまで品種を充実させた。
化合繊原料では、衣料品をケミカルリサイクルしたポリエステル繊維「RENU」、ペットボトル再生繊維「エコペット」、レンチング社の「エコヴェロ」使いなどを取りそろえ、「エコ・サステ素材のくくりで幅と厚みのある提案が可能な体制」(同)を整えた。
自社ブランドで、ポリエステル繊維のリネン調生地シリーズ「リフラクス」もウォッシャブル、防シワなど中国でも注目が集まるイージーケア性を重点訴求する。毛羽防止・抗ピル性など多彩な機能も盛り込みながら、麻調のナチュラル感と清涼感のある風合いをPRする。
(繊維ニュース 2021年2月3日)